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スキだらけの人生。それでもいいぢゃない。

by de-paso
 
SMENA 8M
SMENA8M(すめな・はち・えむ)(すめはち)

SMENA 8M_c0012868_1722135.jpg


ロシア製フルマニュアル・コンパクトカメラ
オールプラスチックのちゃちいボディーに不似合いな3枚構成40mm/f.4のT-43というガラスレンズを搭載。
1981年〜94年頃まで製造され噂によると“数千万台” 製造されたらしい。
作り過ぎな名機w

※実際のスメハチは革張りじゃありません。


仕様及び、詳しい使用方法は色々なサイトで紹介されているのでそちらをご覧下さいw


■第一印象
「四角い」これ見た印象。
で、持ってみると「軽っ」って感じw
でもへたげなデザインが無くシンプルで良い印象です。

■フィルム装填
現代の日本のカメラに慣れている方は裏蓋を開けると外れるスプールにビックリすると思います。
自分もその一人でしたw
フィルム装填はそれほど難しくはないと思いますが、やっぱり少しコツはいります。
そしてフィルムカウンターを自分で“0”の位置に合わせます。
もちろん自分は合わせませんw

■露出設定
こんなにチープな作りのくせにフルマニュアルなスメハチくん。
フィルムの感度設定と絞りの設定が同じと、とんでもない仕様&意味不明のお天気マークによるシャッタースピードの設定などなど、普通のカメラに慣れ親しんだ方は困惑するに違いない機能満載の露出系統。
しかし、フィルム感度を合わせて、天気に合わせてお天気マークを合わせ、距離を合わせて撮るとそれなりに写ってしまうのが凄いです。
とにかく慣れるまでは、このお天気マークを頼って撮影し、慣れて来たら絞りとシャッター速度を自分なりに合わせて撮影する事をオススメします。
ピント目測ですが、それほど気にする事は無いと思います。
一応レンズのヘリコイド部分にピントの合う範囲の目安が記してあります。

■ファインダー
ファインダーはあって無いようなモノだと思って下さいw
当倍ですが、分解してみたら透明なプラスチックの塊でしたw
ファインダーを覗くなら気休め程度だと思っておいた方が良いです。

■シャッター
シャッターチャージもマニュアルです。
つまり自分でシャッターをチャージしないとシャッター切っても何も起きません。
濁りの無い生粋のフルマニュアルですw
そして、シャッターストロークが非常に長いです。
この部分に関してもとにかく慣れるしかないと思います。
慣れれば「この辺で切れるな」とかわかるようになると思います。
自分のスメハチは調整したので改善されましたが、購入した時とにかくシャッターが重く、押し切るだけで手ブレ確実でした。
現在は調整したのでけっこう軽くなりました。
スメハチのシャッター速度はB.1/15.30.60.125.250という感じなのですが、シャッターストロークの深さのおかげで、手持ちでは1/60が限界だと思います。
つまり「お天気マーク“くもり”以下は気をつけろ」って事ですw


■その他
LC-Aと同じLOMO製のカメラなワケですが、このスメハチの写りはいたって真面目です。
つまり、ロモグラフィー的な「いい感じ」な写真は撮れないと思った方が良いです。
搭載レンズT-43は絞ればかなりシャープですが、開放にするとふにゃふにゃに写りますw
被写体深度を稼ぐつもりで絞り気味で撮影する事をオススメします。
スメハチは始めから上手に使いこなすことはまず無理だと思って下さい。
とにかく「慣れ」が全てのカメラですw
参考価格はデッドストック新品で5000円〜7000円くらいです。

■こんな方にオススメ
□LC-Aからステップアップしたい方。
□格安でフルマニュアルカメラが欲しい方
□国産AFコンパクトカメラに飽きた方。
□重いカメラが嫌いな方。
□マゾっ気満点な方。
□神経質じゃ無い方。
□これ最重要、何が起きても動じない精神を持っている方。

まず、スメハチを買ったら最初に“内部反射処理”は必ずして下さい。
植毛紙などを使って内部反射処理しないと、フレア出まくりな写真だらけになりますw
CMEHAPPYさんの【お役立ち記事】からスメハチ用の型紙のPFDファイルがダウンロード出来ます。

スメハチと上手に付き合うには、何度も言うようですが「慣れ」るしかないので、根気強く何本もフィルムを消費してやって下さいw

SMENA 8M_c0012868_1930096.jpg

[SMENA 8M]
[AGFA VISTA100]

その他のスメハチでの作例はカテゴリー内“LOMO SMENA8M/35”で見れます。

SMENA35は酒の席で破壊されました・・・
by de-paso | 2005-04-01 19:43 | 使用カメラ
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